2015年2月16日月曜日

ホタル生態環境館に設置された監視カメラは人の出入りも撮影していた

前回、「生息数調査の後、ホタル生態環境館は監視カメラと鎖で封鎖された」で、監視カメラの設置状況を示す写真を載せました。

更に新たな写真を見せていただいたのですが、何と! 監視カメラはホタル生態環境館の入り口にも設置されていました! つまり、出入りする全ての人の映像を撮影していたという事です。ご覧のように、監視カメラが設置されている事を明示していないので、知らないうちに撮影されてしまった人もいるのではないでしょうか。ここで撮影された画像が何の目的で誰に渡されたのかも非常に心配になりますね。
前館長がプライバシーの侵害に当たるのではないかと指摘したが、取り合って貰えなかったそうです。

板橋区の防犯カメラ運用基準に定める「防犯カメラ撮影対象区域の見やすい場所に、管理責任者等の氏名及び防犯カメラを設置している旨を表示する」という規定に違反していると思われますが、板橋区や区議会はこれを看過するのでしょうか?



この監視カメラを購入した時の手続き書類も情報公開で明らかになっています。2回に分けて購入されているようです。1回目の書類が以下です。



備考欄に「ホタル生態環境館にて飼育状況の確認等に使用するため」とあります。飼育状況の確認「等」と言えば、出入りする人々の監視にも使って良いのでしょうか? 私には目的外の使用としか思えません。

また、この書類が処理されたのが平成26年(2014年)1月6日である事にもご注意ください。つまり、1月27日に実施されたホタルの生息数調査の前から監視カメラ設置は決まっていたという事だと思います。まるで調査する前から結論は出ていたような手際の良さですね。

2回目の購入手続きの書類は以下になります。



この2回目の購入も処理されたのは平成26年(2014年)1月23日となっています。ホタルの生息数調査の実施前に早々と追加が必要になったのでしょうか。手回しの良いことです。

更に、この購入の件名が「ホタル生態環境館消耗品単3乾電池 他4件の購入」となっている点にもご注意ください。先ほどの1回目の購入も件名は「サーバーネット(SV-25) 他1件の購入」でした。件名には「監視カメラ」という名称が現れないように工夫されているように思えます。特に2回目の購入では、監視カメラが金額的にも一番大きいのですから、監視カメラを件名に書かないのは不思議です。

以上

2 件のコメント:

  1. 適正な目的があっての上で、防犯カメラや監視カメラを購入するものです。こんな簡単に公金で買えてしまうことに驚きを隠せません。この起案者である紺野という職員は後ろめたさもあったと思います。当然、購入を決めたのは一職員の判断ではなく、この決済者の井上という課長以上の管理職が決めて、この起案を書かせたのでしょう。
    監査等で、これが問題となった時に一番重い責任は取らされるのは、普通の職員ある紺野氏になります。この起案を命じた管理職は、口頭か紙切れ一枚の処分で終わってしまいます。これだけ不正の証拠があれば、当然処分が行われると思います。いや処分が行われなくてはいけません。

    この一連のブログを読み進めると「であろう」とか「と思われる」とかの積み重ねで板橋区は元職員の処分に至ったよううに感じました。しかし処分は大小ではないです。小さな数万円とは言え、これははっきりした不正です。

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  2. もう一点書きます。
    ブログでは、日本共産党の松崎いたる議員のことを多く書かれています。興味をもってファイスブックを読みました。「酷いですね」の一言です。名誉毀損裁判になっているようですが、もしこれで松崎議員が勝訴するようなことになったら、世の中のフェイスブックやツイッター、アメブロなど(このくらいしか知りません)、名誉毀損だらけになってしまいますね。そんな世の中になって欲しくないです。
    松崎議員は、次の統一地方選に立候補するのでしょうか?日本共産党から公認されるのでしょうか?もし公認するなら、この裁判が決着してから判断しても らわなくては。無所属で立候補するのは自由なので、あえて言いませんが。

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